上海進出、起業、会社設立最新情報(人民元業務の開放について)
外為管理局の2009年第29号規定によって、外国企業は中国で口座を設立することはできます。(Non-Resident Account “NRA”)
2010年7月に、中国大陸と香港は「香港人民元業務清算協議」を調印しました。当協議によって、香港銀行の人民元業務限制はかなり緩和になります。
上記の人民元業務の開放について、弊社は下記の通り分析します。
1 NRAはOSA口座(Offshore Account)ではない
NRAはOSA口座ではありません。NRA口座は人民元及び外貨を持有することはできます。且つ、NRA口座の人民元はこの外国企業の海外の人民元口座(実務上は、当面香港に人民元口座を開設します)に送金することはできます。また、香港の人民元口座に送金してから、その人民元を外貨(例えば米ドル)に両替することもできます。
2 NRAの役割
NRAは人民元の国際化の大切な一環とも言えます。従来、中国の企業は外国企業と商売する場合は、外貨決済しかできません、人民元決済は無理です。しかし、NRAを利用して、当面人民元決済は可能になります。
例えば、中国企業A社は日本企業B社に商品を販売する場合、B社は香港で人民元口座を開設することはできます、且つ、上海でNRA口座を開設することもできます。
それで、A社はB社に支払う時、B社のNRA口座に人民元を送金することはできます、その後、B社はその人民元は自社のNRA口座から自社の香港の人民元口座に送金することはできます(もちろん、NRA口座にずっと置くことも問題ありません)。
ですから、人民元と外貨のレートリスクの高い輸出入業務はある会社はこれから海外に対して、人民元ベースで注文を提出・受けることは可能になります。
3 NRAの注意点
① NRAの人民元預金金利と香港人民元口座の人民元預金金利は差異はあります。
② NRAの人民元は海外の他社の人民元口座に送金することはできません(例えば、前例B社のNRA口座から人民元をC社の香港人民元口座に送金することはできません)
③ NRAは外貨でもいいですが、銀行の外債枠度を影響しますので、銀行はあまり歓迎しません。
4 香港人民元業務清算協議の役割
企業は自由に香港で人民元口座を開設することはできます。そして、NRAと一緒に使って、海外業務の人民元決済は可能になります。
人民元ベースの投資商品もこれから数多く増える見込みです。
人民元預金は融資の担保とすることもできます。
これから、人民元は国際通貨になる方向性は明確になります。