Thinksmart・法律・財務・レッスン7 上海の会社の銀行口座管理 について
レッスン7 上海の会社の銀行口座管理 について ①
中国は外国為替管理が非常に厳しい国です。おのずと、銀行口座の管理も日本より厳しくなります。銀行口座の種類は日本より多く、うまく管理しなければ、いろいろな事故が発生します。中国で設立する会社の銀行口座は、大きくに分けると外貨口座及び人民元口座の2種類となります。 外貨口座の場合、主に資本金口座、借入専用口座及び決算口座の3種類です。この3種類の口座には認められる入金の性質がそれぞれ違います。間違えて、違う口座に入金してしまうと、入金したお金が使えなくなることもあります。人民元口座の場合、主に基本口座及び一般口座の2種類です。
レッスン7 上海の会社の銀行口座管理 について ②
外貨口座の管理は、以下のように行わなければなりません。
1) 印鑑の管理
銀行決済で必要な印鑑は、会社の「財務専用印鑑」及び「法人代表印鑑」です。
「会社の社印」もときどき使用します。
この三つの印鑑は中国の企業運営において非常に重要なものです。この社印には法律責任があり、誰かが勝手に 「1千万人民元を保証します ○○有限公司」 と書いてある紙に社印を押せば、社印自体が本物であれば、その責任は会社が負わなければなりません。厳しく管理しなければならないものですが、実際、よく総経理の方が社印及びほかの重要な印鑑を財務担当に渡して、銀行に行かせることがあります、それを見ると、私は本当に心配になることがあります。
2) 銀行の有効印鑑をうまく決めます
通常、邦銀の上海支店で外貨口座を開設する場合には、印鑑届けに有効印鑑を保存します。有効印鑑はサインでもOKですので、現地に駐在員がいない場合、有効印鑑をサインにすることが一つの管理方法になります。
3) 資本金口座/借入専用口座/決済口座
資本金口座は資本金及び増資金入金の専用口座です。新会社を設立する場合、出資金は資本金口座に送金します。通常の収入金を資本金口座に入金してはいけません。もし間違えて入金したら、銀行に書面説明文書を提出して、その間違えた入金を資本金口座から移さなければなりません。
借入専用口座は親会社からの借金および銀行からの借金の専用口座です。借入専用口座の開設には、まず「外債登記」手続きを行わなければなりません。
決算口座は通常の収入(貿易収入及び非貿易収入を含める)の入金専用口座です。決算口座には最高限度額があります。その限度額以上に外貨収入がある場合、決められた時期までに人民元に両替しなければなりません。
4) 銀行口座残高管理表作成
毎日銀行口座残高管理表を作成します、その目的は以下の2点です。
その1 : 不正事項の発生を防ぎます。
その2 : 支払うの管理。資本金口座、借入専用口座及び決算口座からどっちでも 他社向けの支払うことができますので、口座の残高を管理しなければ、混乱になります。
レッスン7 上海の会社の銀行口座管理 について ③
人民元基本口座及び人民元一般口座の区別には2点あります。
1) 基本口座は現金の入金及び出金OK
2) 基本口座は一つしか開設できません
人民元一般口座は毒薬になる可能性があります。
実際こんなことが起こりました。
ある外資企業に女性の財務担当者がおりましたが、その女性の夫も同じ外資企業の営業を担当しておりました。ある日、その財務担当者がこっそりと1つの人民元一般口座を開設しました。その一般口座の残高がゼロだったため、ボスや財務部の他のスタッフは全く気付きませんでした。
そして、ある日その営業担当が売上の大きいお客様に請求書を提出した時、入金口座を通常の基本口座から、こっそり開かれた一般口座に変更しました。お客様は人民元一般口座の口座名が、その外資企業の名前だったので、なんの疑いなくその一般口座に送金しました。
2週間後、その外資企業は一般口座のstatementが届いたため調査したところ、一般口座が勝手に開設されていることを発見しましたが、その時は既に遅し。財務担当者はお客様からの入金を確認次第、個人口座に送金して、夫婦そろって会社を退社して逃げておりました。